当社は創業以来、広島港に入港する国内外の船舶貨物を取り扱う港湾運送事業に携わってまいりました。時代と共に港湾運送事業を取り巻く環境も変化しており、それに対応して、機械化・情報化を進めてまいりました。2010年には、地場企業として、一般港湾運送事業（無条件）の認可を取得。同時に通関業の認可も取得いたしました。今まで以上にお客様からのニーズに幅広く対応できる条件が整ったと考えております。また、よりよい業務を行うためには、人材育成が第一と考え、資格取得制度の導入等、社内体制を整備。有資格者の社員も徐々に育ってまいりました。今後は、現場力に加え営業力をアップさせ、広島港活性化の一翼を担いたいと考えております。もちろん、我々にとって不変であるのは「安全、迅速、正確、丁寧」な作業の遂行。この当たり前のことをいかに長く継続し続けるかが、お客様や協力会社様に支えていただく根本であると思っております。今後とも、信頼いただける企業であるための、努力と研鑽を続けていく所存です。

趣味は父母の家譜調査です。ある時、母方の沼波家は菅原道真の三男・影行の末えいだと聞き、びっくり。学問の神様ですから、興味が尽きませんでした。沼波家は滋賀県の琵琶湖の事を指し、もともとは同県の彦根、そして今は岐阜県に本家があり、姓（かばね）が菅原、氏が沼波だったようです。時間を見つけては本家の指導で資料を調べ、国会図書館の蔵書を取り寄せて複写。学芸員さんたちが丁寧に調べてくださり、大いに助かったことも。そうしているうちに日本の中世史にのめり込んでいきました。好きな偉人ですか。もちろん菅原道真です。父方の戸田家は現在の呉市音戸町で1895年（明治28年）から続く老舗割烹「戸田本店」を創業したほか、海軍工廠に魚を卸していました。旅館には山本五十六がずっと使っていた部屋もあり、歴史を感じられる場所です。1922年（大正11年）には、現在のマツダロジスティクス株式会社の前身でもある戸田回漕店を創立。弊社の前身・港運組に61～65年に出資系列化して現社名にし、改組した時が実質的な創業時期となります。私は子どもの頃から古武術や柔道、剣術などを習い、城北中高で少林寺拳法部を創設。今も後輩たちが全国優勝などの活躍を見せてくれ、うれしい。「稽古」とは古きを稽（かんが）え、新しきを生み出すことだと思います。人生や仕事にも大切だと肝に銘じています。