一つひとつ丁寧にこなします
私が任されている業務は、石炭の揚炭作業やコンテナ船におけるコンテナの固定や固定解除を行う作業、車両船における車両の固定を行っています。固定といってもコンテナ船や車両船ごとによっても異なりますし、ましてや外航船や内航船によっても大きく異なってきます。もし固定器具が1本でも余るものなら、それは大きな事故に繋がり兼ねますので、丁寧に作業を行っています。
私たちは一つの船に対してチームとして望みます。そのチームの中から、クレーンを操作する人、バディーを組んで作業にあたる人、船内から合図を送る人、沿岸から合図を送る人、チェックを行う人、様々な役割を分担して作業を行います。これは日々誰が担当するかは代えています。そうすることでマンネリ化による注意力の低下を防ぎ、安全作業に繋がります。
ここで理解して頂きたいのですが、すべて簡単にできる作業ではありません。経験と実績に基づいた高い能力をもった仲間が大勢いることで成せる対応だと思います。私も入社3年目にしてようやく合図マンやチェックマンができるようになりました。本当に雰囲気のよい職場で、誰とチームを組んでも心強い人ばかりです。同年代であっても全ての作業工程ができる方も大勢います。私も早く全ての作業工程ができるよう、これからも日々頑張って参ります。
港湾物流に興味をもった方へ
この広島港には、毎日、貨物船が寄港します。日本は四方向を海に囲まれ資源も少ないため、世界有数の貿易国となっています。個人的な考えですが、物流事業は今もこれからも必ずニーズがあるものだと思っております。とくに輸出入貨物の90%以上が海上輸送によって支えられています。貿易の自由化が続く限り何年・何十年経っても安定した事業だと思っています。
私の仕事は屋外での業務がメインですので、季節によっては大変な時期もあります。”夏は暑く、海からの照り返しが強い!””冬は寒く、海風が強い!”ただ、1年を通じて港で仕事をしていると、そう悪い日ばかりでないことも事実です。”気候の良いシーズンの作業””夕日の鮮やかな光景””海がいつもより澄んでいた時”などは、単純ですが本当に穏やかな気持ちになることもたくさんあります。穏やかになることは別に気が抜けている訳ではありません。むしろ私にとっては落ち着いて仕事ができている証拠だと思っています。
どんな職種でも、屋外でも、屋内でも、「仕事」とは大変です。そうした中でも、しっかりと気持ちをつくっていけるのが、「港の仕事」だと私は思います。